先日、某有名チームの給与未払い疑惑などで炎上して話題のeスポーツ。
そこで他種目のスポーツチームのビジネスモデルを見ていこうと思います。
また、後半は自分だったらどう運営していくか簡単にシミュレーションしていこうと思います。
多種目のスポーツチームのビジネスモデル
ここでは簡単なお金の流れを見ていこうと思います。
運営チームの収入源
グッズなどの物品販売、スタジアムなどのチケット代、スポンサー企業によるスポンサー料、大会の賞金等が収入源になります。ここで得た資金を選手に還元することで運営出来ています。
運営と選手の関係
基本、運営側は選手と業務委託として契約を結びます。
業務委託とは
依頼主(運営)が業務の一部を外部(選手)に委託する事
業務内容などは詳しく分かりませんが、おそらく広告業務を委託していると思われます。
選手の収入
基本、年俸制で業務内容と金額に同意して業務委託契約を結びます。
また、業務委託という事なので、選手は個人事業主となります。
選手が個人事業主になる理由
上のメモ書きに書いた通り選手は運営から見れば外部の人間となり、
また、選手はどこかの企業と雇用契約を結んでいない為フリーな人間となる為。
だから、選手は契約時に金額交渉が出来るのです。
金額交渉ができる理由は企業での契約を見れば簡単です。
9000万でこんな感じの予約システムを1年で作ってくれ。
この感じだと工数的(人件費的)に1億はかかります。
少しグレードを下げてこの感じで9000万でどうですか?
分かった。1億出すから当初予定していた物を作ってくれ。
分かりました。
1億で当初予定していた予約システムを1年で作成します。
上記の流れで業務委託契約は結ばれます。
企業Aを運営、企業Bを選手に置き換えればいいわけです。
年俸制なので1年契約となり、成果次第で次回の契約交渉で金額が上下します。
失敗すれば契約終了になることもあるし、成功すれば倍以上の金額を提示されることもあるという事です。
自分がeスポーツチームの運営を行う場合
仮定
・自分がゲームバーの運営と、PC自作代行サービスを行ってたとする。
・収入源はゲームバーの利用料、PC自作代行料
eスポーツチームを運営する目的
・広告を行い、現サービスの利用客を増やす。
・新たに、大会賞金とスポンサー料、Youtubeの広告収入とスパチャという収入源を増やす。
パターン⓵ 多種目スポーツと同じく選手と業務委託契約を結ぶ
- 契約方法
業務委託契約 - 業務時間
業務内容を達成できれば何でもいいので自由 - 契約金額
年俸2,080,000円
時給1,000円×2080時間(260日分-土日祝日を計算に入れず完全週休2日制を取った場合の日数) - 業務内容
・広告業務
・公式Youtubeの登録者数500人UP
・公式Youtubeでの520時間配信
・公式Youtubeでの130本動画投稿
・公式Twitterのフォロワー数1000人UP
・大会賞金10万獲得
・月1回の会議(進捗状況確認、スケジュール確認)
パターン⓶ 一般企業の会社員として選手と雇用契約を結ぶ
- 契約方法
雇用契約(正社員) - 業務時間
9:00~18:00
完全週休2日制(土日祝日の大会出場時は平日の代休で補う) - 契約金額
月給174,000円(時給1,000円×260日相当)
別途ボーナス有 - 業務内容
・広告業務
・公式Youtubeの登録者数UP
・公式Youtubeでの配信
・公式Youtubeでの動画投稿
・公式Twitterのフォロワー数UP
・大会賞金獲得
・月1回の会議(進捗状況確認、スケジュール確認、勤怠確認)
・スポンサー契約の営業
感想
2つパターンを出したが、どちらも広告戦略なので先行投資になり運営側はリスクを負うことになります。しかし、選手へ最低賃金分は払わないといけないので、この辺が最低限の支払金額になりそうです。また、しっかり目標数字を提示することが大事だと思います。
選手としては上記の契約だけでは副業をしないと生活できないので、不満に思うかもしれません。しかし、「プロ」という称号を貰えるほか、業務で培ったYoutubeの配信方法や動画作成技術は自分のチャンネルに生かせるので、業務がうまくいけば自然と副業の収入も増えるという事です。
上記のようなビジネスモデルが根付けばeスポーツもちゃんとしたスポーツとして認知されていくのではと思います。
eスポーツに未来投資出来るだけのビジョンがある運営側とリスク承知で成果主義の選手がちゃんとマッチング出来る事を願います。
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